34歳の出産を機に、疲れ、肩こり、頭痛、腰痛。
追い打ちをかけるような更年期がつらかった。

東京都にお住いの渡邉祐未さん(45)。
毎朝犬の散歩にお子さんのお弁当作り、見送りの後は仕事と大忙しの毎日を過ごす渡邉さんだが、実は34歳の頃、突然ホルモンや自律神経の乱れとみられる症状に悩み始めたのだ。

42歳になってから症状はさらに悪化。更年期の症状も同時に起こり、仕事も趣味も楽しめなくなるほどだった。

当時の体験をご本人に語っていただいた。


┃突如乱れたホルモンと自律神経

渡邉さんは小学生、中学生、高校生のお子さん、旦那さんと家族5人暮らし。
現在は自宅で専業主婦をしながら某有名コスメサイトのライターとして仕事を行っている。そんな渡邉さんは今から約10年ほど前、突然からだに不調を感じるようになったのだという。

最初のきっかけは3人目の子供を出産した34歳の時でした。
それまでなんともなかったのに、突然疲労感や肩こり・腰痛、不眠、めまい、頭痛、というような、いろんな症状が襲ってくるようになりました。

朝起きた時は元気でも、午後になるにつれてなんだかだんだんと疲れがたまってくるような感じがして。同時に肩や腰が痛くなっていくようになったんです。

仕事中は徐々に首や肩が痛くなって、そのまま頭痛やめまいにつながることも多かったです。

元々頭痛持ちというわけでもないし、1人目、2人目の出産の時はそんな症状はなかったので、3人目の出産後から途端に体の変化が気になるようになりましたね。

その頃から生理の前になるとイライラしたり落ち込んだり、PMS※の症状も自覚するようになったんです。※PMS=月経前症候群のこと

きっと産後の不規則な生活や寝不足がよくなくて、ホルモンバランスや自律神経が乱れたのかなって思って。
まずは生活を見直すために、ヨガや運動を心がけるようにしたり、体に良い玄米や野菜を食べることを意識したりして内側からなんとかできないか色々と試してましたね。

┃悪化した症状に更年期まで

生活リズムを整えることを心がけていた渡邉さんだったが、その努力も虚しく、42歳になったのを境にそれまで悩んでいた症状が悪化したのだった。

一番ひどくなったのは睡眠面でした。寝入りは良いんですけど、どんどん長く眠れなくなっていって…ひどい時では3時間程度で目が覚めてしまうこともありました。一度目が覚めるとそこからはもう眠れないんです。

そんな状態なので、疲れも全くとれなくて…。昼間は家事の途中にそのまま寝落ちしてしまうこともしょっちゅうでした。

睡眠不足のせいかめまいもひどくて。ものが二重に見えたりくらくらするような感じとか、ふらつきなんかもひどくなりました。

さらにこの頃から、更年期を感じるような症状が出ることが増えていったという。

更年期かなって感じるようになったのはやっぱり汗と動悸の症状です。 暑い日も寒い日も関係なく、ホットフラッシュみたいな感じで、焦ったり緊張したりすると汗がふき出してくるようになったんです。

焦ると動悸も止まらなくなって、もう音が聞こえてくるような感じで。ドキドキ、ドキドキって、それと一緒に汗がわーっと出てきます。 一度起こると30〜40分は止まらないし、なんとか深呼吸してじっとしてるしかなかったですね。

気分の落ち込みとかイライラもこの時は特に酷くて。寝不足なのも相まって朝からイライラして子供にあたってしまったり…。後から「なんであんなことで怒っちゃったんだろう」って落ち込むんです。
子供にもイライラしてるって気付かれるくらいでした。

常に睡眠不足で疲労感もすごいし、頭痛とかめまいもますますひどくなっていって…健康のために始めたヨガや運動も、この頃はとてもじゃないけど体調が悪くてできなくなりました。