ローヤルゼリーの量産方式を、世界に先駆けて開発したのがクインビーガーデンでした。
まず、創業者・松田正義をはじめ研究開発チームが取り組んだのが、「人工王台」の開発です。ハチの巣には、女王バチを育てる空間「王台」という部屋があります。これを、プラスチックで人工的に製作したものが「人工王台」。ここに、ふ化して間もない体長1ミリほどの幼虫を移し入れると、女王バチ候補だと思った働きバチがローヤルゼリーを与え続けます。この量産方式で、1956年からは松田式ローヤルゼリーの量産化を北海道の広尾郡大樹町で始めます。
松田は、このような新しい養蜂技術を全国の養蜂家に広めていくことにも貢献。さらに日本養蜂協会の設立や養蜂振興法の施行にも尽力しました。